こんにちは、けいみるるです。
今回は、陶芸の土の原料とは何かについてです。
例)陶器の土
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例)磁器の石
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陶芸では、陶器と磁器で、使う粘土が違います。
陶器は土、磁器は石です。
原料については、陶芸の原料・型作りを御覧ください。
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陶芸の土の原料とは何かを書いていきます。
焼物の原料は何か
陶器は、長石10%、珪石40%、粘土50%です。
陶器の原料は、陶土と呼ばれた粘土です。
陶土には、石質原料・粘土質原料が約50%ずつで構成されています。
陶器の土は、有色のものが多いです。
微量の鉄分・有機物を含んでいます。
唐津焼は鉄分を含む赤土・褐色の土です。
萩焼はベージュです。
信楽焼きは灰色の土です。
微量な鉄分・炭化した植物の根や木片など、色々な不純物がある色です。
蛙目粘土には、珪砂・雲母などの細かい鉱物が混入しています。
この土は粘りがあるので、粘りのない粘土に粘りを加えるときなどに有効です。
多くの焼物に利用されています。
粘りがあることは、縮む率が多くなります。
入れすぎると、底切れを起こしてしまいます。
長石
・ガラスを溶かす材料です。
・石を潰して粉にしたものに、何も加えずに単味で志野釉となります。
珪石
・ガラスの材料の鉱物です。
・地殻の約30%を占める性質の岩石で、石英が主成分です。
・高温によって溶けて固まると丈夫になります。
土を一度成形焼成したものを、シャモットと言います。
シャモットとは
・耐火性の陶器を高温で焼いてから、細かく砕いて粒状にしたものです。
・瓦の材料として粘土に練り込んで使います。
・土に混ぜることで収縮率を少なくしたり、粘り気を少なくしたりする効果があります。
磁器は
磁器は、有機物を含んでいない白色のものが多いです。
磁器とは陶器と比べて、少し粘る成分と鉄分が少ないです。
有田焼・天草の磁器土は白色です。
磁器で使う土は陶石・カオリンからできています。
陶石とは
・原料は、岩石の総称です。
・主成分は石英70%・絹雲母30%からなります。
・少量のカオリンなどが加わるものもあります。
カオリン
・カオリン=カオリナイトを、主成分とした粘土で可塑性が少ないが白く耐火性が高いです。
・磁器や化粧土の材料になります。
・中国の高嶺からきています。
・世界中に産出しています。
自然に風化した陶土に比べて、石を人口的に細かく砕いた、原料は単体では、鋳込みやプレスでしか成形ができません。
ロクロや手びねりなどで作る時、何割かの陶土を混ぜる必要があります。
それによって、磁器の白さや作りやすくなります。
焼物は
茶色い土を赤土と呼んでいます。
この赤は、鉄分です。
長時間かけて石や岩が風化して土として堆積していくまでには、様々な不純物が混ざります。
鉄分の含有量は焼物の色を大きく左右します。
ボーンチャイナというものがあります。
これは、牛の骨の粉を固めて、器胎を作ります。
鉱物に恵まれなかったヨーロッパで、開発されたものです。
透明感があって、白く滑らかな美しさがあります。
硬くて丈夫な性質を持っています。
ヨーロッパの窯では、ボーンチャイナを焼いていることが多いですが手作りには向いていないです。
利用することはあまりないです。
信楽焼で使われている土では、白い粉があります。
表面には砂のまま残っているものを珪石粒といいます。
熔けて光沢があるものが、長石粒です。
備前焼では、陶業地の焼物としては、世界的にも珍しい炻器です。
極めが細かく、アルカリ性が強く、鉄分が多いです。
そのため、施釉することなく硬く焼き締まります。
他の土と比べても、収縮率が大きいです。
美濃白焼の茶陶で知られています。
このざんぐりとした土は、もぐさ土といいます。
耐火性が高く有機物を多く含むので、独特の焼き上がりになります。
志野焼きの焼物にも適しています。
茶碗の高台に見られる削りによってできるささくれた肌を、縮緬皺といいます。
土の固さと土の性質でできます。
作りにくい土で、粘り気がない砂混じりのほうが作りやすいです。
昔の志野焼・唐津焼の焼物にはこの肌がよくでています。
この肌の上に釉薬をかけて本焼きをすると釉が縮れて「梅花皮」と、いう状態になりやすいです。
以上が、陶芸の土の原料とは何かでした。
まとめ
土にも色々な種類のものがあります。
陶器と磁器では使う土が違います。
陶器・磁器・土器・炻器がありますね。
国によって分類の基準に違いがあるようです。
土の感触は、どれも違いますね。
練る時に、触感が分かります。
適度な粘性が必要ですね。
粘土は乾燥時にも縮みますし、焼成後でも縮みます。
それを考えた上で、成形しなければと思います。
色んな土に触れてみたいですし、作品を作りたいですね。
参考になれば嬉しいです。
最後まで見ていただきありがとうございます。
次回は、器の作り方・成形とはです。
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