こんにちは、けいみるるです。
今回は、土・粘土は陶芸の命についてです。
土
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粘土
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*器の粘土には、土のものと石のものがあります。
産地・種類はたくさんあります。
*粘土とは、水を加えて練ることで粘りけがでるので、これを粘土といいます。
*石からできた粘土は、石を粉状にしたものが原料で、石塑粘土(せきそねんど)といいます。
成形→削り→素焼き→絵付け・釉薬→本焼きと書いてきました。
作品ができあがるまでには、これだけの工程があります。
器に必要なものは土、粘土です。
土・粘土は陶芸の命について詳しく書いていきます。
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土、粘土について
粘土は、掘った土がそのまますぐに使えるものではありません。
それぞれ、使いやすい粘土にするための工夫がされています。
焼物の材料は粘り気があり、形が作れることです。
高温の焼成に耐えられて、石のように固くなることです。
その条件は土と石です。
粘り気がなくて成形しずらいときは、一度完全に乾かすことです。
水が染み込みやすく、土の再生には有効です。
長時間寝かせることで、土の中のバクテリアが活動し粘り気が出てきます。
足でふんでまとめるのも、粘りを出すひとつの方法です。
陶芸でよく使われている粘土の種類
土によって、出来上がりも違います。
成形しやすい粘土と、成形が難しい粘土がありますので、自分の技量に合わせて選びます。
粘土にもたくさんの種類があります。
粘土の種類
信楽白土:
長石という粒子が細かい白い粘土です。
可塑性があり作りやすいです。
信楽赤土:
信楽白土に鉄分を加えて土です。
程よい粗さで作り、削りがしやすいです。
信楽水ひ:
粒子が細かい白土粘土。
特赤(弁柄混ぜ):
信楽赤土よりさらに鉄分を加えた赤土です。
コシが弱く乾燥が早いです。
半磁土:
陶器と磁器を混ぜ合わせた細かい土です。
呉須の絵付けに最適です。
電動ろくろ向きです。
黒土:
黒の顔料を混ぜ合わせた粒子の細かい土です。
コシが弱くて、形が作りにくいです。
並土:
白信楽と同じく粒が細かいです。
コシがあり作りやすいです。
鍋土:
土鍋など直接火にかけて使うものは、専門の土で作ります。
ペタライトという鉱物を混ぜて、耐熱性を上げています。
萩土:
御本手や貫入がきれいにでます。
コシが弱いため大物には向きませんが、中物位なら作りやすいです。
茂木土:
砂状の粒子が混じっています。
小物から大物まで作りやすいです。
紅土5号:
砂状の粒子が混ざっています。
少し粘り気がありません。
美濃土:
コシが弱く、鋳込み(いこみ)に向いています。
半磁器に近いです。
織部土:
白土は一般的に鉄分が少ないものをいいます。
瀬戸土:
粘土の中には鉄分がほとんど含まれていません。
柔らかい粘土です。
志野土:
粘り気の少ないざっくりとした土です。
白い土です。
もぐさ土:
多少砂目の残る粘り気のない粘土です。
焼き締まりのいい粘土です。
鉄分か少ないです。
*どの粘土を使って作るかは、大きさや細かい細工の有無・絵付けの方法・釉薬を掛けるか・焼き上がりはどうなるかによって決まります。
*形が作りやすく粘りがあるのと、高い温度に耐えられる耐火性の両方を持った粘土が望ましいですね。
粘土は、成形から本焼きまで、平均して13%程度縮みます。
粘土がどのようにできるのか
火成岩でできた山から、風化作用によって、山の近くに陶石ができます。
陶石は不純物が少なくて鉄分がほとんどありません。
山に比較的近い場所に沈殿した粘土ができます。
これが一次粘土です。
一次粘土が川から運ばれ、蛙目粘土ができます。
少し不純物が混じっています。
有機分・鉄分を含まない白くて粘りがありません。
耐火性があり、可塑性(かそせい)が小さいです。
粘土がさらに下流に運ばれて木節粘土ができます。
これが二次粘土です。
二次粘土は、木節などの有機物を含んでいて鉄分も少し含みます。
耐火性があり、可塑性は少なく、収縮はあります。
それにより、強い粘土になります。
耐火性=800度から1400度の高温で焼いたときに曲がったり崩れたりしない性質です。
可塑性=ほどよい粘りがあって成形しやすく、乾燥させる間に型崩れしない性質です。
粘土の再生
粘土は焼かない限り、何度でも再生できます。
削りカスも水に戻せば、再生出来ます。
粘土は天然資源です。
取れる量にも限りがあります。
再利用して大切に使います。
粘土を大量に再生させたいときには、土練機という機械を使います。
土練機は粘土の固さを均一にして、真空土練機は粘土に含まれる気泡を取ります。
土練機については、陶芸・土練機とはを御覧ください。
こうした工程をへて、器作りができるようになります。
器の作り方については、器の作り方・成形とはを御覧ください。
以上が、土・粘土は陶芸の命でした。
まとめ
陶芸には粘土が命ですね。
粘土は捨てるところがありません。
エコですね、大切に使わないといけません。
粘土に触れて心もリフレッシュしてくでさい。
最後まで見ていただきありがとうがざいます。
次回は、陶芸との土の原料とは何かです。
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