陶器のワイングラスの作り方

陶芸の日常(77)

 

こんにちは、けいみるるです。

 今回は、ワイングラスの作り方についてです。

ワイングラスとは

ワインを飲むためのグラスのことをいいます。

 このワイングラスをガラスではなく陶器のものを作ります。

ワイングラスの成形

 スリムとプレートという足の部分を多めにとってます。

胴体は湯呑み位の大きさに作り、持ち手の部分はいつもの高台よりも高めにしていきます。

    

ワイングラスの成形のイラスト図

ワイングラスのイラスト図

ワイングラスの形とそれぞれの名前です。

 形は、大ぶりのもの・中ぶりのもの・細長いもの・平べったいものがあります。

 器のそれぞれの名前は、口元=リム・胴体=ボウル・持ち手=スリム・支える底(高台)=プレートといいます。

陶器のワイングラスの作り方を書いていきます。

 

陶器のワイングラスの成形のポイントは

*ワイングラスのお好みの大きさに土取りをします。

*湯呑みのように土を引き上げます。

*口縁は広めにして、底の部分は細めにします。

*高台部分は、大きめに取ります。

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ワイングラスの歴史は

 ワイングラスは古代ローマ時代には既に存在していました。

 1400年頃のイタリアのベェニス(ムラノ島)で作られ始めました。

 ワイングラスのステムのあるデザインは、教会などで使われている、金属製の聖杯に由来していると考えられています。

 1600年頃になるとイギリスでもワイングラスが作られるようになりました。

 

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ワイングラスの形・種類

 長いスリムや、ふっくらしたボウルという共通点があります。

 この2つの形状には理由があります。

 1つ目は、ワインの持つ味や香りを最大限に引き出すことです。

 2つ目は、香りを逃さないことがあげられます。

 

 ワイングラスの最大の特徴は、スリムと呼ばれる細い棒状の持ち手がついているところです。

 その下の部分にはスリムを支えるプレートと呼ばれる台が付属していて、安定してテーブルに置くことができるようになっています。

 なぜ、スリムのような足がついているのかというと、ワインは温度変化にとても弱くて、ボウル部分を持つと温度が上がってしまい味が変わってしまうからです。

 

 ワイングラスにはたくさんの種類がありますが、すべてはワインの味や香りを引き出すために作られているからです。

 ガラスのワイングラスとは違う味わいを、陶器のワイングラスでも感じることができます。

 

陶器のワイングラスの作り方

電動ろくろ

*成形の詳しい作り方は、器の作り方・成形とはを御覧ください。

 

陶器のワイングラスの作り方の手順

①ワイングラスの作る好みの大きさに、土取りをしていきます。

②中心に両方の親指で穴を開けていき、底についたらそのまま横に広げていきます。

③湯呑みのように引き上げていきます。 

④底の部分から口縁に向かって、少し斜め上に更に引き伸ばします。

⑤腰の部分を膨らましたい時や手が届かなくなった時には、柄コテを使います。

 

⑥スリムの部分は多めに取っておきます。

⑦完成したら口元をなめし皮で整えていきます。

⑧最後に底の部分の高台を切り糸で切り離します。

⑨両手の人差し指中指2本を使って板に移します。

⑩その時に、少しゆがみますので注意が必要です。

 

以上が、陶器のワイングラスの成形です。 


まとめ

 ワイングラスにはそれぞれ違った形の種類があります。

 ワイングラスはガラスの物が多いですが、陶器でも作られています。

 陶器の作り方は人によって違うと思います。

 

 器の部分と足の部分をそれぞれバラバラにする作り方もあります。

 私は、器の部分も足の部分も同じに作ります。

 その方が作りやすいからです。

 

 自分の好みのワイングラスを作ってみてはいかがでしょうか。

 ワイングラスを作るときの参考になれば嬉しいです。

最後まで見ていただきありがとうございます。

 次回は、陶器のワイングラスの削り方です。

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