こんにちは、けいみるるです。
今回は、薩摩焼とは何かについてです。
しろもんの白薩摩焼
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*白薩摩焼は絵付けが美しいですね。
くろもんの黒薩摩焼
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薩摩焼とは、
鹿児島県で生産された陶磁器です。
白薩摩・黒薩摩・磁器の3種類から形成されます。
*黒薩摩焼は黒が光り輝いていて綺麗ですね。
*九州地方
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鹿児島県周辺です。
世界遺産や桜島・温泉・島々などがあります。
西郷隆盛の故郷です。
薩摩焼とは何について書いていきます。
薩摩焼の見るポイントは
原料に薩摩の土や釉薬を使った伝統的な焼物です。
漆黒の色味としっとりとした肌合いに特徴があります。
主原料を陶石とする磁器も存在していますが、現在は流派が途絶えて作らていません。
白もんと呼ばれる白薩摩焼、黒もんと呼ばれる黒薩摩焼の2種類があります。
薩摩焼の歴史は
400年前に遡ります。
1598年文禄・慶長の役の頃に、当時の藩主島津義弘氏が800人以上の朝鮮から連れ帰った、朝鮮李朝の陶工たちから始まりました。
串木野では約2年間焼物を作り、その後に美山に移り住んでそこから薩摩焼が始まりました。
現在の串木野市の島平です。
1867年の江戸時代から明治時代への変遷期には薩摩藩がパリ万博へ薩摩焼を出品します。
ヨーロッパの人々に感銘を与えて「SASUMA」と呼ばれて親しまれました。
高い評価を受けています。
白薩摩焼は盛んに海外へと輸出されていきました。
その中には洋服のボタンも作らていました。
伝統的な花鳥風月や着物を着た女性が描かれています。
ボタンを通じて日本文化が世界へと伝わっていきました。
薩摩焼の特徴は
白地の胎土に透明釉を掛けた白薩摩「しろもん」と、黒釉陶の黒薩摩「くろもん」があります。
白薩摩は乳白色の地に色絵や金彩が施されています。
貫入の風合いも白薩摩の魅力です。
黒薩摩は酒器をはじめ素朴で飾らない物が多いです。
蛇蝎(じゃかつ)や蛇肌などの釉調も見どころがあります。
白薩摩は白土を、黒薩摩はシラス土壌で鉄分が多い土を使っています。
くろもんは主に焼酎を飲む時に使われます。
薩摩焼は産地によって竪野系、苗代川系、龍門司系、西餅田系、平佐系のご系統にわけられます。
これらをすべて薩摩焼と呼びます。
龍門司焼は、黒薩摩焼です。
龍門司焼とは、
代表窯の1つです。
黒薩摩焼の伝統を継いで作品を作っています。
天然釉薬で施された、深みのある黒や鮮やかな色調の三彩・鮫肌釉・蛇蝎釉などがあります。
300年以上の歴史があります。
白薩摩焼の土
鹿児島の火山性の地質を、温泉の熱水が風化させてできた白土です。
黒薩摩焼の土
黒褐色の土を使っています。
数種類の土を配合し陶土を作っています。
地元の土です。
シラス土壌です。
火山地帯の鉄分を多く含んでいます。
2002年に伝統的工芸品に指定されました。
現在の薩摩焼は
現在に残るのは、苗代川系、龍門司系、竪野系(たてのけい)の3窯場です。
薩摩焼には主原料を陶石とする磁器も存在しますが、現在では流派が途絶えて作られていません。
現在は、しろもんを中心に制作している窯場です。
毎年11月頃に、窯元祭りと薩摩焼フェスタが行われます。
県内の窯元が一堂に集まる九州最大の焼物のお祭です。
昭和61年から開催されます。
薩摩焼が見られる美術館は、「長島美術館」「三宅美術館」などがあります。
以上が、薩摩焼とは何でした。
まとめ
薩摩焼とは、生活に密着した食器が多いです。
薩摩焼は白もん黒もんと対照的な見た目をしています。
白もんとは白薩摩のことです。
黒もんとは黒薩摩のことです。
白い色が特徴です。
白陶土に透明の釉薬を掛けて、表面に細かいヒビを入れて作られています。
原料は白陶土と呼ばれる土で、焼き上がると淡いクリーム色や象牙色と表現される、器肌になります。
素朴で丈夫なことが人気で、古くから日用品として使われていました。
400年以上もの長い歴史があり、伝統工芸品に指定されています。
散策の参考になれば嬉しいです。
最後まで見ていただきありがとうございます。
次回は、越前焼とは何かです。
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