渥美焼とは何

焼物の歴史(90)

 こんにちは、けいみるるです。

 今回は、渥美焼とは何についてです。

 渥美焼の壺

渥美焼(あつみやき)とは

 日本三大古窯の一つともいわれています。

 落ち着きのある黒っぽさの焼き上がりが特徴です。

 平安末期から鎌倉初期にかけて全盛期を迎えました。

 

東海地方

愛知県渥美半島に分布する古窯群です。

太平洋に面した長い海岸線渥美半島です。

農業・花の生産が盛んです。

渥美焼とは何について書いていきます。

 

渥美焼の見るポイントは

・土に鉄分が含まれているため、高温で焼かれると黒味を帯びたり、赤く変色したりします。

・遺跡から出土したものの中には、黒っぽい鉄分が斑点のように多数浮き出たものも見られます。

 

渥美焼の歴史は

 猿投窯の影響を受け12世紀初頭に開窯しました。

 平安時代から鎌倉初期にかけけ渥美半島には、伊勢神宮の神領や三河国の国衛領が置かれ、神宮の神官や中央の貴族の需要にこたえるとめに、陶器が盛んに作られていました。

 これらを、渥美古窯とよんでいました。

 豊橋市南西部から渥美半島の先端にかけて、100群600基を超える窯が築かれました。

 平安時代末期の1181年に、東大寺が火事で消失し、鎌倉時代で再建されました。

 このとき、瓦を焼いていたのが、渥美半島の先端にある国史跡・伊良湖東大寺瓦窯跡(しせき・いらごひがしだいじがようあと)です。

 短期間で歴史の幕を閉じています。

 

渥美焼の特徴・魅力は

 砂質粘土で成形し、焼き上がりは灰色・黒褐色瀬戸焼、常滑焼とは違う長石の吹き出しはありません。

 松の灰が高温で自然釉となり緑色になるのが特徴です。

 蓮弁分壺(れんべんぶんつぼ)で代表される経筒容器があります。

 

 燻製は焼成の最後に窯を密封して燻し(いぶし)、炭素を付着させて器面を固めます。

 燻製は意図的な焼成ではなく、地域特有の窯構造により、自然燻製と同じ効果が現れたにすぎないといわれています。

 高台がついたものは生産されなくなりました。

 

渥美焼の粘土

原料は、渥美半島の土です。

土は砂気が多く、焼き締まりは悪いです。

 

渥美焼の釉薬

灰釉が特徴です。

渥美焼の今は

 田原市皿焼古窯館として復元保存されています。

 市の指定史跡に指定されています。

 40年以上にわたり渥美焼の制作を続けてきた団体が、約半年間の休止を経て復活をしました。

 

 以上が、渥美焼とは何でした。


まとめ

 渥美焼は、愛知県渥美半島で焼かれた古窯群です。

 日本三大古窯の一つに数えられます。

 渥美の土は、砂気が多く、その分焼き締まりが悪いので一部で焼き方を工夫しています。

 鉄分も多い渥美の土を使っていますので、濃い茶色・灰色・黒褐色の焼き上がりが特徴です。

 早い時期に灰釉陶器の生産が軌道にのりました。

 早い時期に、生産が途絶えました。

 

渥美焼という焼物があることを、初めて知りました。

歴史があるのに、あまり知られていないですね。

長く続かなかったのが残念ですね。

現在でも、作品が残っているのがすごいですね。

実物をみに行ってみたいです。

 

渥美焼の散策の参考になれば嬉しいです。

最後まで見ていただきありがとうございます。

次回は、台焼とは何についてです。

アフィリエイト広告を利用しています。

スカイツアーズ

コメント

タイトルとURLをコピーしました