壺屋焼とは何か

焼物の歴史(90)

 こんにちは、けいみるるです。

 今回は、沖縄の壺屋焼についてです。

やむちん お皿

 壺屋焼とは、やちむんとも呼ばれている沖縄を代表とする焼物の一つです。

 上焼(じょーやち)と荒焼(あらやち)という2種類に大きく分かれます。

 

 壺屋焼を詳しく書いていきます

壺屋焼の見るポイントは

 素朴さと力強く、どっしりぼってりと、しているところが魅力です。

 上焼(ジャーヤチ)、荒焼(アラヤチ)に大別されます。

 

 壺や水瓶なぼ大きな物が多くあります。

 モチーフは魚模様で、富と幸福を表しています。

 魚が大量に卵を産み育てることから、子孫繁栄の象徴の意味が込められています。

壺屋焼の歴史は

 沖縄県那覇市壺屋地区及び読谷村です。

 歴史は古いです。

 14世紀〜16世紀頃、大陸からもたらされた高麗瓦が、由来と言われています。

 

 琉球王朝の尚貞王(しょうていおう)が産業振興目的で、1682年各地に分散していた、3つの窯場「涌田・宝くち・知花」を那覇市の牧志の南に統合して、そこで作る「やちむん」のことを壺屋と言いました。

壺屋焼の特徴は

 特徴は、ぽってりと厚みがあります。

 素朴さと力強さにあります。

上焼

荒焼に分けられます。

釉薬をかけて1200度の高温で焼かれます。

日常生活用器がほとんどです。

 

荒焼

南蛮焼ともいわれます釉薬をかけないで、1200度前後で焼きます。

酒甕・水甕など大物が中心です。

 

「やちむん」とは、沖縄の方言で焼物と言います。

 「やち」は焼「むん」は物を意味しています。

 沖縄の風と土から生まれた自然の贈り物です。

 やむちんは琉球王国が東南アジア諸国との交流をしてきたことで生まれた焼物、多種多様な技法を吸収しながら今に至ります。

  沖縄の焼物は戦後の復興のため、壺屋から始まりました。

 釉薬を掛ける上焼も焼締陶の荒焼もです。

 すべてが自前であり、原点でもあります。

壺屋焼の土

荒焼の土は、沖縄本島中南部の赤土黒土を配合して使います。

上焼の土は、沖縄本島の中・北部の赤土と白土を使います。

壺屋焼の釉薬

伝統的な釉薬は、黒・茶・緑・青・赤透明釉です。

 荒焼は、無釉で焼き締めます。

 上焼は、釉薬を掛けて絵付や加飾をした陶器です。

 

 土や鬼板は自ら採掘してきて、透明釉や灰釉の灰は珊瑚サトウキビです。

 銅釉は戦後アメリカ軍が持ち込んできた真鍮(ちゆ)を使います。

 鉄砲窯と呼ばれる窯は、古代朝鮮からきた須恵器の窯とそっくりです。

 

 沖縄の焼物は、厚みがありぽってりとしています。

 中国や日本、東南アジア技法の影響を受けて発展してきました。

 模様にも多様な国の文化が混ざり合っているといいます。

壺屋焼の今は

 沖縄を代表するやちむん(焼物)のまち、毎年11月に壺屋やちむん祭りが開催されています。

 現在は壺屋は14の窯元があります。

 やちむん1通りには40軒もの販売店が並んでいます。

 1976年に国の伝統的工芸品に指定されました。

 

 以上が、壺屋焼とは何でした。

まとめ

 沖縄の焼物も個性的ですね。

 シーサーも魅力的でいいですね。

 日本の焼物とはどこか違う独特の美しさがあり、温かみと重量感を感じます。

 

 沖縄独特の力強さと、雰囲気が魅力的ですね。

 沖縄には、まだ、行ったことがないので、いつか沖縄の焼物をみにいきたいですね。

 壺屋焼の散策の参考になれば嬉しいです。

 最後まで見ていただきありがとうがざいます。

 

 次回は、信楽焼とは何かです。

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