信楽焼とは何か

焼物の歴史(90)

 こんにちは、けいみるるです。

 今回は信楽焼とは何についてです。

 たぬきが有名

 信楽焼は滋賀県です。

 信楽焼とは、

陶器に灰がふりかかってできる自然釉灰釉があります。

 土の中の鉄分が焼成することにより、表面にほのかに赤くなります。

 薄いかき色のような灰色や、まきの火に埋まる部分が黒褐色になる焦げの現象が特徴です。

 

*近畿地方

滋賀県甲賀市信楽です。

 焼物の街として有名で、古くから近畿地方と東海地方を結んでいる交通の要所として栄えてきました。

 周囲を山で囲まれた自然豊かな街です。

信楽焼とは何かを書きたいていきます。

信楽焼の見るポイントは

 粘土は可塑性に富み手びねりからろくろ成形まで、幅広く使うことができます。

 大物小物など問わずに作陶できます。

 白く焼き上がり、釉薬の色が冴えます。

 

 ろくろ成形を中心に幅広い用途に適した扱いやすい特性を備えた粘土です。

 酸化焼成では、柔らかい淡黄(たんこう)の色合に、焼き上げる良質の粘土です。

 耐火性が高く、乾燥しやすいのが特徴です。

 

信楽焼の歴史は

 日本六古窯の一つに数えられます。

 742年奈良時代に聖武天皇が造営した紫香楽宮(しがらきのみや)の、瓦を焼かせたことが始まりとされています。

 

 初期は穴窯という小規模な地面に穴を掘った、簡単な窯で焼いていました。

 当時は、壺や鉢などの日用品を作っていました。

 

 550年前頃より室町時代・桃山時代の茶道に始まり、茶人に愛される茶道具に、使われるようになりました。 

 歴史の古い町でもあります。

 たぬきが世に出たのは、昭和になってからのことです。

 信楽焼の特徴は

 特徴は、耐久性と粗い土質です。

 土を水簸(すいひ)せずにそのまま成形します。

 土には、長石・珪石を含んでいて、粘り気が少ない土です。

 ゆっくりと作っていると粘りがなくなりますので素早く作る方がシンプルで、いい形ができるようです。

 

 陶土に木節粘土を合わせることで、可塑性がありコシが出ます。

 大物や肉厚の物を作るのに適しています。

 陶器に灰がふりかかってできる自然降灰釉(ビートロ釉)と、鉄分が焼成することにより、表面にほのかな赤いあるいは、薄い柿色のような火色にになります。

 薪の灰に埋まる部分が黒褐色になる、「焦げ」ができます。

 信楽焼の魅力は

 魅力は、素朴なまでの土の風合いです。

 絵付けは少ないですが、釉薬の種類が多くあります。

 たぬきは縁起のいい置物として、日本人に愛されています。

信楽焼の土

 信楽の土は数種類あります。

 信楽・その周辺で採れる木節・蛙目・実土などの原料を細かく砕いて混ぜて、水分を入れてよく練った陶土を使っています。

 可燃性があり・収縮率15%以内乾燥や焼傷が少ないです。

 耐火性が高いです。

信楽焼の釉薬

釉薬を掛けない部分があり、その部分は「焼締め」と呼ばれます。

ザラつきのある質感や赤い「火色」があります。

無釉部分は吸収しやすく汚れがつきやすいです。

 1976年に国から伝統工芸品に指定されています。

 2017年には、日本六古窯として日本遺産に認定されました。

 信楽焼の今は

 2024年時点では、85軒の窯があります。

 信楽焼は、毎年GWに信楽作家市が開催されています。

 秋には信楽陶器祭りが開催されています。

 

 まとめ

 信楽焼といえばたぬきですが、実は歴史は古くありません。

 当初のたぬきは本物そっくりに作られた野性的なものでしたが、徐々に丸っこく、愛らしい表情に変わりました。

 昭和から作られたものだったんですね。

 信楽焼きは、全国的にも有名ですね。

 陶芸作品にふれることができる街です。

 ここでは、陶芸体験でたぬきを作ることもできます。

 自分だけのたぬきが作れるかもですね。

 一度は訪れてみたいです。

 

 信楽焼の散策のときに、参考になれば嬉しいです。

 最後まで見ていただきありがとうがざいます。

 次回は、備前焼とは何かです。

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