高遠焼とは何

焼物の歴史(90)

 こんにちは、けいみるるです。

 今回は、高遠焼とは何についてです。

緑色と白色が印象的ですね。

 高遠焼とは

白い釉薬緑の釉薬を掛けた2重掛けが特徴の焼物です。

 

北陸地方のイラスト図

 長野県上伊那郡高遠町で焼かれています。

 高遠町は高遠藩の城下町でした。

 国指定史跡であり日本100名城の1つでもある高遠城があります。

 現在は、桜の名所の公園となっています。

「天下第一の桜」といわれています。

 

高遠焼とは何について書いていきます。

高遠焼の歴史は

 200年以上の歴史があります。

 1812年高遠城内に水を引くために、土管を焼かせたのが始まりといわれています。

 美濃の陶工を招いて作られています。

 昭和の中頃には衰退していきました。

 昭和50年代には唐木米之助(とうもくべいのすけ)という陶工が復活させました。

 

高遠焼の特徴・魅力は

 特徴的なのは主に釉薬にあります。

 地元で採れる粘土が赤土だったので、白色の釉薬が掛かった上に、緑色の釉薬を流しているものが多いです。

 その他にも、黒色の釉薬の上白色の釉薬が流してあるなど、釉薬を2重掛けしてあるものが多いのが特徴となっています。

 

 赤土になどの釉薬を2重掛けした色合いです。

 手の跡を残したような形や、口の部分が厚手のものが多いです。

 田舎風の素朴な味を持つ焼物として、多くの人々にひたしまれています。

 

 昔からの色でいうと青緑色のものが一般的でした。

 今は、高遠の桜をイメージしたピンク色の釉薬を使って色をだしています。

 

高遠焼の今は

 高遠焼きの粘土は、採りきってしまったため、今ではあまり採れなくなりました。

 今取れる粘土は耐火度が低いので、高遠の粘土と他の似たような粘土を混ぜて使っています。

 現在では、灯油窯と併用して登り窯を使っています。

 登り窯は、4部屋をつかっています。

以上が、高遠焼でした。


まとめ

 高遠焼とは、赤土を基調とした、白色と緑色など2種類の釉薬を重ねる「2重掛け」が特徴となります。

 聞いたことがなかった高遠焼です。

 緑色が印象的な釉薬ですね。

 

 高遠焼きの実物を見てみたいですね。

 散策の参考になれば嬉しいです。

最後まで見ていただきありがとうございます。

次回は、織部焼とは何です。

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