こんにちは、けいみるるです。
今回は、九谷焼とは何についてです。
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九谷焼とは、
色鮮やかな色使いです。
九谷五彩(赤・青・黄・紫・紺青)といわれる和絵具を使った絵付けができるのが特徴です。
有田・伊万里焼を思わせます。
*東海・北陸・近畿のイラスト絵図
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石川県加賀市です。
石川県加賀市は、最南端の金沢市と福井市の中間に位置しています。
加賀市には、加賀温泉郷といわれる、山代・山中・片山津の3つの温泉地があります。
観光資源の多い市です。
九谷焼とは何を書いていきます。
九谷焼の見るポイントは
九谷焼は呉須といわれる藍青色で線描きして五彩といわれる、赤・黄・緑・紫・紺青の五色の絵の具を厚く盛り上げて塗る彩法です。
色鮮やかさが特徴の九谷焼です。
絵柄は山水・花鳥などが描かれています。
絵画的で力強い印象を与えています。
加賀温泉郷といわれる山代、山中、片山律の3つの温泉地、九谷焼、山中漆器などの伝統工芸、日本遺産に登録されています。
九谷焼の歴史は
九谷焼は石川県の南部にあります。
色絵の陶磁器です。
加賀藩の支藩、大聖寺藩の大聖寺川上流に位置する九谷村で焼かれたといわれています。
1655年、江戸時代初期の頃、藩命によって後藤才次郎が、肥前有田に赴き磁器焼成の技術を習得したといわれています。
この時期のものを古九谷焼きといいます。
九谷の古い窯跡から出土した陶片とは一致しませんでした。
この窯は、5、6年で廃窯しました。
古九谷焼は、豪放華麗な色絵磁器で評価は高いです。
九谷焼の窯が閉じて100年後には、加賀藩に京都の陶工の青木木米を招いて試し焼きをさせます。
金沢の春日山に窯を築きます。
赤色・緑色を主調した呉須赤絵写しなどを作らせました。
これが再興九谷焼の始まりです。
木米の帰郷後は、弟子の本田貞吉が後を継ぎます。
貞吉が若杉窯に移ると、衰退していきます。
その後、廃業になりました。
若杉窯は、林八兵衛が本多貞吉を招いて開いた窯です。
ここでは大量生産方式で、染付の日用雑器が作られます。
文政7年(1824)には、九谷焼復興をめざして九谷焼の旧地に開窯したのが吉田屋窯です。
緑・黄・紫・紺青の絵の具を用いて全面を、色で塗り潰したものが多くみられました。
この窯も、1831年には一度途絶えましたが吉田屋窯の後を受け継いで支配人であった、宮本屋宇右衛門が宮本屋窯を開きました。
赤絵細描に優れてていましたが、1852年に衰退しました。
1841年(天保12)には、名工九谷庄三が寺井に開窯します。
輸入された洋絵の具をもちいた金襴手の華やかな九谷焼を、世に出しました。
評判になり日本各地や明治前半の輸入品として西洋でも、大いにもてはやされました。
九谷焼の特徴は
九谷焼の本質は絵付けにあると言われています。
基本は磁器です。
白い肌に豊かな色彩巧み筆が生み出す文様は、伊万里焼の磁器を基本にしています。
金沢に行けば、沢山の九谷焼を見ることが出来ます。
呉須と呼ばれる藍青色で線描きをして、五彩と呼ばれる赤・黄・緑・紫・紺青の、五色の絵具を厚く盛り上げて塗る彩法です。
これを九谷五彩といいます。
九谷焼の粘土
地元で採れる陶石です。
鉄分が多くあります。
九谷焼の釉薬
小松市で採れる花坂陶石を原料にしています。
陶石から九谷焼陶土にする過程で、不純物として除かれた残土を再利用して釉薬を開発しました。
九谷焼の陶石は還元炎で焼成すると、青みがかった白になるといわれます。
透明感のある白い色が九谷焼の色合いを、引き立てています。
九谷焼の今は
毎年5月のGWの3日間に、九谷茶碗まつりが開催されています。
国内外問わず全国から約18万人が訪れています。
九谷焼茶碗祭りは陶祖をしのんで明治41年に慰霊祭をしたのが始まりとされているお祭です。
以上が、九谷焼とは何でした。
まとめ
九谷焼も、有田焼き・伊万里焼に似ていますね。
絵付けも細かく丁寧に描かれています。
いわれなければ、伊万里焼かと思ってしまいます。
時がたっても、美しさは変わりませんね。
緑や紫の色絵顔料のたっぷりとした盛り上がりや、染付の丁寧な線など金箔や金泥を使った装飾など、絶妙な色の使い方が九谷焼の独特の焼物を生んだんですね。
いつか、私も訪れてみたいです。
散策の参考になれば嬉しいです。
最後まで見ていただきありがとうございます。
次回は、美濃焼とは何かです。
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