器の本焼きとは

陶芸の基本(5)

 こんにちは、けいみるるです。

 今回は器の本焼きとはについてです。

本焼きをした小鉢

登り窯で焼かれました。

*器の本焼とは、釉薬を掛けた器に高温で焼成する工程をいいます。

器を焼くための道具があります。

陶芸にはなくてはならない道具です。

窯といいます。

窯には種類があります。

代表的なのは、電気窯・灯油窯・ガス窯・登り窯(薪)があります。

 

 器の本焼きを詳しく書いていきます。

 


・成形→削り→素焼き→絵付け、釉薬と書きました。

本焼きのポイントは

・本焼きとは、最終段階のことです。

・高温で焼き上げていきます。

・本焼きでは窯の種類があります。

電気・ガス・灯油・登り窯などがあります。

本焼きに使う窯は

 電気窯・灯油窯・ガス窯・登り窯と種類があります。

 昔は登り窯で焼いていました。

 登窯は今もありますが、広い土地がないと出来ませんし窯は作れません。

 都会などでは、電気窯・ガス窯が一般的です。 

 

窯の種類は

電気窯

・窯の内側に発熱体である電熱線が張られています。 

・火を使いません。

温度制御しやすいです。

・ほぼ全面に熱原がありますので、上下の温度差は少ないです。

     

ガス窯

・窯の両側ににガスバーナーが設置されています。

・火を使います。

・比較的炎がきれいで酸化・還元調節しやすいです。 

    

・炎によって温度を上げていきますので、場所により温度差がでてきます。    

・下の方に溶けやすい釉の作品をおいて上に溶けにくい釉の作品を置いて均等に焼ける工夫をします。   

・炎の流れを妨げない置き方をしてどの作品にも均等に、炎が行き渡るよう工夫が必要です。

  

灯油窯

・窯の前面右下部分に灯油バーナーの引き込み口があります。 

・灯油を使います。    

・灯油をそのまま燃やすのでは温度が上がらないので、送風機を使って窯の中に、灯油を霧状に飛ばしてから使います。

  

薪窯

・前方正面の穴から巻を焚べて焼成します。

・色々な種類の窯があります。

*登り窯・穴窯については、陶芸の登窯・穴窯とはを御覧ください。

 

窯づめは

 素焼きと違い釉薬が掛かっているので一番緊張のする工程です。

 焼成温度も素焼きと違い高温となります。

 

 釉薬も掛けていますが、窯の温度のムラをなくして、順調に昇温するためにも、当てないように間隔を開けつつ、ぎっしりと詰めても大丈夫です。

 

 あまり熱線にちかいところだと、釉薬の種類によっては火膨れをおこします。

配置場所には十分注意しておいていきます。

 

窯の温度は

 焼成温度は1200度〜1300度くらいです。

 温度は少しずつ上げていきます。

 

 焼き上がりまでには、約8時間〜10時間くらいはかかります。

 どの窯も同じくらいかかります。

 一時間おきの監視が必要です。

 

 窯の中に作品と一緒にいれて、その倒れ具合から作品の焼け具合を判断する三角錐を「ゼーゲルコーン」といいます。

 

 19世紀のドイツ人技術者ゼーゲルが考案しました。

 耐火性出できた三角錐の温度計です。

 

 ある量の熱を受けると、とけて倒れて来るように出来ています。

 600度〜2000度までの59段階あります。

窯出しは

 本焼きが終了しても、すぐには出せません。

 1200度以上の熱で焼いてあるので素手では触れません。

 

 窯がさめるのは、大きさによっても違います。

 窯の温度がさがるのは、大体10時間くらいかかります。

 

 本焼きから窯出しまで丸一日かかりますね。

 1番、気を使いますし、緊張するところだと思います。

 

 過去に工房で窯出しの手伝いをしました。

 焼き上がり直後はものすごい熱を感じた記憶あります。

 冷めるのにも、時間がかかっていたのをおもいだします。

 

 それだけ、繊細なのだと感じます。

 窯出しの際は素手では火傷するので、軍手をして出します。

 もっとも、緊張のする瞬間ですね。

 どんな色になったか?割れていないか。

 

 窯にはそれぞれの特徴があります。

 焼き上がりの具合や使い勝手、コスト面などに違いがみられます。

 同じに見えても、温度のムラ・還元のかかり方に微妙な差がでるものです。

 実際に自分で使って窯のクセをつかんで、コントロールができるようになることが大切です。

 なかなか、自分の窯を持つのは難しいですが、窯の特徴を知るのも大事なことだと思います。

 


 まとめ

 陶芸にとってもっとも重要な段階です。

 丸一日時間がかかる作業ですので、一番、神経を使う所になります。

 ずっと、見ていなければなりません。

 最高の温度は1200〜1300度くらいです。

 最後まで気が抜けませんね。

 焼き上がりを想像するのも楽しいですよね。

 

 参考になれば嬉しいです。

 

最後まで見ていただきありがとうございます。

 

 次回は、土・粘土は陶芸の命です。

  

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