こんにちは、けいみるるです。
今回は、韓国・朝鮮の焼物とは何についてです。
朝鮮の陶磁器
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高麗青磁
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朝鮮を代表するものは、高麗青磁と朝鮮白磁だといわれています。
高麗青磁とは、朝鮮文化を生み出した結晶として世界に誇るものとして知られていました。
朝鮮白磁とは、白磁は青磁よりも技術的に進化した磁器です。
韓国・朝鮮の焼物とは何かについて書いてきます。
韓国・朝鮮の焼物を見るポイントは
韓国の焼物の歴史は土器から始まりました。
灰色の素地に白色が特徴です。
文様も程好くまばらなところです。
世界的に早くから磁器技術を習得して、独自展開を遂げたことで有名です。
韓国・朝鮮の歴史は
朝鮮の陶磁史は、日本と同じく赤焼き土器から始まります。
紀元後の2世紀、3世紀における硬陶から発展させたいわゆる新羅を開発したことです。
4世紀には、新羅焼は独自の異国趣味をもった、他に類のない様式を完成しています。
高麗時代初期、10世紀に中国・越州窯の青磁の技術を得て高麗青磁が生まれます。
12世紀には「翡色」という、翡翠やカワセミの羽の色と呼ばれる中国人をも、魅了してしまうほど、青磁を作り上げます。
青磁釉の一色に物足りなさを感じた人たちは、もう少しカラフルさを求めました。
考案されたのが、赤土と白土を素地に嵌入した白黒模様を、下地に象嵌して翡色の高麗青磁の釉を掛けた独特の象嵌青磁です。
12世紀の後半から13世紀が象嵌青磁の優秀な製品が作られるピークでした。
14世紀は中国の元に相当する時代は象嵌青磁の技法がかなり粗悪化してきました。
高麗時代の象嵌青磁がさらに粗悪化した段階の製品を、日本では、三島、粉引、刷毛目と呼んでいます。
三島の名称は、16世紀に室町時代の後半にはその名がありました。
青磁に用いられていた鉄分が少し含まれている素地の上から細かい削り模様を、スタンプやヘラを使って表しその上から白土を粗くまぶしたのちに削り落とすというものです。
かなり杜撰な作りで、さらにそこに透明性の強い青磁釉を掛けて焼成します。
そこに表れる文様が日本の静岡県に近いと、連想から付けられた名が三島という名前の由来です。
三島暦手という文字で16世紀の文献に出てきます。
李氏朝鮮時代は
1392年に成立した李氏朝鮮王朝は、中国の王朝の支援を受けて高麗政府を倒した、経緯もあり終始、中国王朝に従う姿勢を見せました。
永楽(1402〜24)官窯の白磁の技術が基本になり朝鮮半島に白磁を焼く契機が、生まれました。
15世紀以降李王朝が必要とする陶磁器を焼造する官窯は、現在の京畿道広州郡におかれ、広州官窯と呼ばれています。
優秀な白磁が焼かれました。
初期の段階では、純粋に白くいかにも永樂白磁に近ずこうとする熱意が認められました。
16世紀〜17世紀になると、青みを含んできます。
李朝白磁、染付を加えると李朝染付と名が与えられます。
染付は15世紀〜16世紀では、緻密で濃厚な絵付けをしていたようです。
その絵付けに宮廷画家も参加していたようですが、今日見ることができるこの時代の作品は極めて少ないです。
李朝染付と呼ばれる染付は、多くが17世紀〜18世紀で李朝後期の作と考えられています。
大正〜昭和時代初期は、日本の愛陶家たちを刺激したのが李朝白磁、染付を加えると、李朝染付と名が与えられて名品が日本にたくさん伝わるという結果をもたらしました。
韓国・朝鮮の焼物の今は
陶磁器が盛んな地域では、利川・驪州・広州です。
そのなかでも利川は朝鮮白磁の中心地とされています。
80軒の窯元が密集した陶芸村があります。
以上が、韓国・朝鮮の焼物とは何でした。
まとめ
朝鮮半島の人たちは、青磁や白磁はよく分かるが三島のことはあまりよくわからないといいます。
日本と朝鮮の美的感覚には違いがあるということです。
韓国の陶芸にも、興味がありますので、いつか、陶芸の産地へ行きたいですね。
本場に触れてみたいです。
韓国・朝鮮の焼物を見るときの、参考になれば嬉しいです。
最後まで見ていただきありがとうございます。」
次回は、ヨーロッパの陶磁器・1です。
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