上の畑焼とは何

日本の焼物を巡る旅(101)

 こんにちは、けいみるるです。

 今回は、上の畑焼とは何についてです。

 上の畑焼とはどのような焼物でしょうか?

 どこの地方で作られていたのでしょうか?

 上の畑焼の作品

上の畑焼かみのはたやきとは、

 山形県尾花沢市で焼かれていた焼物です。

 白地に藍色の絵付けが特徴です。

 桃・ザクロ・仏手柑ぶっしゅかんの3つの果実を描いた「三多紋」さんたもんは代表的な文様です。

 東北地方では珍しい、染付や色絵の磁器です。

 地元の陶石を使って作られています。

 東北地方

 山形県尾花沢市には、なにがあるの?

 温泉街であり、銀山温泉が有名です。

 「お◯ん」「鬼◯の刃」などの舞台となっています。

 冬には、雪景色となります。

上の畑焼とは何について書いていきます。

上の畑焼の歴史・特徴・魅力は

 上の畑焼の歴史は

 1830年、江戸末期に始まりました。

 財政難により、わずか10年ほどで途絶えてしまいました。

 1980年に、陶芸家・伊藤瓢堂氏が復興させました。

 

上の畑焼の特徴は

 東根の長瀬藩が、地元で産出する陶石を使っています。

 産業復興のため、大阪から陶工を招きました。

 連動式登窯が築かれました。

 白磁の生地に藍色の繊細な絵付けがあります。

 東北では珍しい磁器の焼物です。

 

上の畑焼の魅力は

 伝統的な絵付けの文様として、縁起が良いといわれる、桃・ザクロ・仏手柑の3つの果実が描かれています。

 これを「三多紋」といいます。

 伝統的な藍色だけてはなく、現代にあった金や赤を取り入れたり、銀山から採れる鉄さびを使ったりと、多彩な使い方をしています。

上の畑焼の土

銀山の陶石が原料です。

 

上の畑焼の釉薬

銀山ででる廃鉱の鉄さびが顔料です。

蕎麦殻も原料として使われることもあります。

上の畑焼の本物と偽物の見分け方

本物は

※表面の光沢が、くすみムラがあるもの。

※手作りなので、わずかなゆがみ個体差があります。

※土の質感や、独特の重みがあります。

※釉薬には、ムラや、たれがあることがあります。

※作者の刻印・落款があることです。

※使うほどに自然な小傷やくすみがでます。

 

偽物は

※不自然に均一であり、強い光沢があるものです。

※完璧な形のものは、機械で作られています。

※不自然な傷や、意図的に傷がつけられているものです。

※作者の刻印や落款の模倣されていることがあります。

 

本物と偽物を見分けるのは難しいですね。

偽物は本物に似せて作られていますから。

プロの専門家に意見を聞くのもいいと思います。

 

上の畑焼の今は

  現在も同じ場所である、尾花沢市で作られています。

  伝統工芸品です。

 「上の畑焼陶芸センター

  銀山温泉入口「十分一番所跡」隣にあります。

  陶芸体験や購入ができます。

 

以上が、上の畑焼とは何でした。

まとめ

 上の畑焼とは、山形県花沢市で焼かれていた焼物です。

 江戸時代わずか10年ほどで途絶えました。

「幻の磁器」といわれた上の畑焼を、陶芸家・伊藤瓢堂氏が復活させました。

 白磁に藍色の文様が特徴です。

 伝統の柄があり、桃・ザクロ・仏手柑を描いた「三多紋」です。

 

 絵柄がシンプルなものや、細かいものまでろいろありますね。

 一つ一つ絵が大きく見やすいですね。

 丁寧な手作業が伝わります。

 写真ではなく本物を、この目でみたいですね。

 

 上の畑焼鑑賞の参考になればうれしいです。

 

最後まで見ていただきありがとうございます。

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